JRが田町〜品川間に新たに建設中の「品川新駅」の名称を募集していたので、軽い気持ちでちょっと考えてみました。

 まず、考慮すべき事項ですが、

・当地は新駅を中心にした「品川サウスゲート構想」で再開発される

・再開発地には新しい住所が付与される可能性が高い

・江戸時代は海の中だったので、旧地名はない

 次によく見かける候補ですが

・高輪
・芝浦
・泉岳寺
・港南
・しながわ新都心
・芝浜
・新品川

などがあります。

 再開発エリアは駅の西側なので、東側(海側)にちなんだ名前はつけないでしょう。ですので「芝浦」「港南」、駅から遠い「芝浜」も候補から外れます。次に既存の地名はいろいろと揉める可能性があるので「高輪」「泉岳寺」なども排除します。

 すると残るは「しながわ新都心」と「新品川」ですが、「新品川」は「新幹線が停車する品川駅」と勘違いしやすいのでこれも排除。残るは「しながわ新都心」ですが、これも「さいたま新都心」を想起させるので排除とします。

 では、結局何? ということですが、つまるところJRは「品川」という名称は使いたいのだと思います。なぜならJRはこの新駅を「品川新駅」と仮称しているからです。つまりJRの「品川」という駅名に対するこだわりです。であれば「品川」を含めた「新しい街」という意味の駅名がぴったりきます。ですので、私の命名は

「品川新街(しながわしんまち)」

といたしました。「街」を「町」としなかったのは、再開発されて誕生するまさに「街」だからです。読みかたを「しんがい」としないのは「侵害」や「心外」などの誤読を避けるためで、「まち」という読み方が柔らかい、人に優しい印象を与える効果があるためです。住所表記としても「東京都港区新街1丁目」として使えますし、「新街」という字面が新しく、新鮮な印象を与えてくれます。居住する方にステータス感や新生活感を感じさせることも可能でしょう。

 まあ、ちょっとした頭の体操ですが、歌詞を書くという作業も「ある事象」を「ある言葉」で「上手に言い換える」という意味では、こういったネーミング作業同じです。重要なのは言葉そのものよりも、「その言葉が示す意図」「その言葉が持つイメージ」です。「愛してる」と歌っても「愛してる」以上の意味はありませんが、「気づくと君の名前をつぶやいてる」なら単に「愛してる」よりも「想いの深さ」や「心情の揺れ」まで伝わってくる、より「深い表現」と言えます。

 ネーミングも同様で、公募する以上は単なる地名以上のネーミングを期待してのことでしょう。それなのに単純に「高輪」や「芝浦」が採用されるとは思いません。こういった「発注側の真意」を汲み取る力も必要で、それは歌詞も同じです。歌詞の場合は「発注側」ではなく「リスナー側」ということになるでしょう。

 さて、「品川新駅」にはどういう駅名が採用されるでしょうか?「品川新街」の是非はともかくも、多くの人が納得できる駅名が採用されてほしいですね。